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いつか書く手紙

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2017年 06月 04日

ハリネズミが亡くなりました

金曜の夜にハリネズミが随分ぐったりしていることに気がついて
土曜の朝に駒込の動物病院に電話をして、夕方16時過ぎに連れていって
そのまま18時頃入院させて帰ってきて
21時前に先生から電話をもらって「出血したので朝になったら止血剤と鉄剤を入れます」といわれ
日曜の朝8時40分頃に電話がふたたびきて「なくなったのでいつ迎えにこられますか」という話で
お昼前にいって引き取ってきました。

もしかして夜中に死んじゃうんじゃないかとわたしは思っていて
朝、携帯電話が鳴るかもしれないと思って
ズボンのポケットに入れておいたら鳴ったので
そのときに「ああ…」と思って電話を取って
その場にいる夫にも同時に聞こえるようにと
スピーカーフォンにした。

でも夫には聞こえなかったようでわたしが
「ハリちゃん死んじゃったって」というと
本当にびっくりして「ええっ」といって
そのまま朝ご飯を食べずにシャワーを浴びにいって
用事があったので出かけていった。

夫はわたしを励ます意味もあったと思うけれども
昨日の朝も、病院に連れていくときにも
「きっとよくなるよ」といっていたし
帰りもそういっていた。

わたしも帰り道は持ち直す気がしていたけど
帰宅後に電話で出血したときいてどうだろうかと思った。

先生も昨日の時点では
持ち直すのではないかと思っていたらしく、
とにかく急に進んだ、ということを説明されていた。
(家で見ていたときも金曜と土曜の具合が全然違っていた)

先生は
脱水がひどかったのはあるけれども
急な出血がひどくておそらく
直腸かどこか消化器に腫瘍かなにかあったんじゃないか
もしくは昨日移動もあったのでストレスもあったか
おなかに力を入れて直腸が切れてしまったのか、と話をしていた。

かわいそうなことをしました、
悪いことをしました、とわたしがいうので
なぐさめてくれる意味もあったと思うけれども
たぶんまず何かしらの病気があったということを先生は話していた。

ハリネズミは飼育下で健康なら5-6年は生きるけれども
1歳をすぎると腫瘍のリスクは出てくるので
3歳まで生きたなら十分生きてくれたと思います。
最後までハリヒコちゃんがんばりました。とおっしゃっていた。

昨日もうちでも動物病院でもごはんは自力で食べようとしていたので
ハリちゃんはやる気はあったのだ。

ただ、腸がそんな具合だったのなら
長引いて安楽死させるかどうかという判断を飼い主にさせずに
すっと亡くなったのかとも、自分勝手に思う。

昨日の時点では、脱水症状さえ落ち着いたら
少しずつよくなるようにも思われた。
一回の点滴だけで急に生気が戻って目の輝きも取り戻していた。
なので先生もわたしも大丈夫なような気がしていたと思う。

予定では、
ハリちゃんを月曜に動物病院に迎えにいって
おうちに帰ってきたら、ささみのペーストをあげようと思って
昨夕、ささみを夫にお願いして買ってきてもらったので
冷蔵庫を開けるとささみがあってつらい。

冷凍庫を開けると、昨日の朝につくった
アイソカルプラスと粉砕フードの栄養食が
製氷皿にびっしり入って凍っていてつらい。

もうハリちゃんは食べないからすぐ捨てればいいんだけど
どうしていいかわからない。
冷凍のグリーンピースももう要らない。

ケージも回し車もお砂場もいらないのだ。
からっぽでつらい。
ハリネズミ用のつめきりもある。

ごめんねごめんねと思うしありがとうと思う。
自分は都会でペットを飼うつもりなんかなかったけれども
自分の人生の中でとてもつらい時期で、
三年前、一時の気の迷いのようにして
いっきにハリちゃんと道具一式を買ってしまった。

自分には面倒見られないのではないかと思って
買った後もお店に電話して「お金はもちろんいらないから
ハリネズミを返却させてもらえないか」と頼もうかと
二週間くらいずっと悩んでいた。
結局三年間ハリちゃんはうちで暮らして
最後は苦しい思いをして死んでしまった。

先生は「最後はちんまりと横たわって苦しそうなことはなかったですよ」と
いってくださっていた。
夜中の1時まで止血剤や増血剤を入れて下さったらしいけれど
出血に追いつかなかったらしい。

朝方見たら、なくなっていましたということだったから
きっと家で面倒みるよりも
間断なく目と手をかけてもらえたのだろうと思う。
入院させてよかったと思った。

わたし自身、ハリちゃんが血だらけになっても
どうにもしてあげらなかったと思うので、その意味でもよかった。
昨日は娘が痰がからんで寝ながら咳をしていたので背中をさすっていた。
物理的に手が空かなかったし、たぶんわたし自身
ハリちゃんがひどいことになったのを見たらとても混乱したと思う。

ハリちゃんの身体はきれいにしてもらってあって
きれいな箱に真っ白いタオルを入って
ハリちゃんによく似合う小さい小さいドライフラワーが添えられていた。

それをわたしが持っていったバッグに先生が入れてくれた。
とても軽かった。
ハリちゃんが軽くなってしまったのもあってごめんねと思ったし
いつもは動物病院にいくときは
プラケースだったり砂だったりカイロだったり
いろんなものと一緒に
運んでいたから重かったんだなと思った。

すごくからっとしてよく晴れた日で
天国にいくのによい日のように思った。

娘がお昼寝から起きたので終わりにします。



by writetoyou | 2017-06-04 15:13


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