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いつか書く手紙

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2007年 03月 11日

続: ふともも







吉祥寺まで観にきた
映画を観終えました。

観終えたといっても

立ち見で疲れたので
オムニバス形式の
6/10を観たところで
会場にいた知り合いの人と一緒に
外に出ました。

そのあと
その人とその人のお友達ふたりと
小さなレストランに入って
その人たちは
三人それぞれ

ミルフィーユ
フォンダン・ショコラ
バニラアイスクリーム

を頼んでいました。

わたしはナスのラザニアを頂きました。
わたしのだけ
デザートじゃないし時間はかかるし
気が揉めた。

その三人の女の人たちは
みんな
肌がつるつるときれいだった。
ちゃんと
自分の能力と適性に
相応しい職業を得て
働いているからかな?

年上の人たちだったから
緊張しました。


映画も観たし
普段話さない人たちとも話したし

夕方まで眠っていたのに
夜になってぎゅうっと
いろいろできごとのあった日ですが

やはり
今日、印象的だったのは

中央線の車内で
よろけてわたしに手をついたおばさんで

いまも
左膝の上あたり
ももの先端の内側に
むにっと掴まれた感覚が残っています。

おばさんの手は
クリームパンのように柔らかで
にくまんのように温かかった。

草原のようなふかふかさ
干草のようなふかふかさ。

おばさんの手も柔らかいが
わたしの腿も柔らかいから

わたしの腿に指がめり込んだ。

知らない人に
そんなところを掴まれることはまずないし

何より掴んだあと
おばさんは隣りの男にしか謝らず
わたしのほうを見もしなかったから

手すりとかガードレールとか
倒れかけたときに掴むそんなもの
になった気がして

わたしはものとして
あの
JRの車両の
ベロアみたいな
毛足の短い絨毯みたいな
シートに
溶け込んで
電車の一部になって
半分まどろみながら
上に乗る人の重みをしっかり
くったり
受け止めて

ガタンゴトンと
揺れながらどこまでも
いってしまいそうだった。

がたん…、

ごとん…。

by writetoyou | 2007-03-11 00:11 |


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