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いつか書く手紙

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2007年 08月 02日

跳ねる虫の夢




今日こんな夢を見ました。


廃校になった小学校かどこかの中を慌てて歩いていた。

一緒に、キダくんとイノシタくんと、もうひとり男の子がいた。

わたしは荷物を忘れてしまった。大きな鞄を丸ごと忘れてしまった。
学校を逃げ出してオレンジ色のタクシーに乗り込んで逃げ出したときに
わたしは鞄を置いてきてしまったことに気がついて
あの鞄に何でも入っていて
あの鞄がないと困るから
迷ったけれど、みんなに謝って学校へ戻ってもらった。
振り返ったキダくんは迷惑そうな顔をしていた。
それはそうだ。
学校へ戻るのは危ないのだ。

車を降りると深緑色の川の中に河童がいるのが見えた。
「かっぱだ」とキダくんがいう。
わたしは河童の頭を水の中に見た。
河童をみてしまうなんてすごい、と思った。
うちに帰ったら誰かに話そうと思った。
でもほんとうは
今は、うちに帰れるかどうかもわからない危ないときなのだった。

河童は何度かためらいながらざっぱーと全身を現した。
河童は水の上に立てるようだ。
全身が青銅器を黒光りさせたような、まるで黒かぼちゃのような
ツヤと硬質な感じで、こわい見た目だった。
河童は嘴があって皿があった。
さらもくちばしも開いたり閉じたりするようで菱形をしていた。
河童はかなりこわい生き物だった。

学校へ戻ると、わたしは今度は制服の女の子三人と一緒にいた。紺色のスカート。
わたしも高校生か中学生くらいに戻ったのかもしれない。
四人で視聴覚室に入って
遮音のために鋲を打って厚く布張りのしてある重い扉を
ぎぎいっと押した。
ほこりのかぶった部屋。

廊下を歩いてゆく。廊下には涼しい風が吹いていた。

わたしは大きな茶色い鞄を見つけて安心している。
アメリカのモーテルのようなくすんだ壁紙の部屋で
それでもいちおうベッドはあるしシーリング・ファンはついているし
ゆっくり休めるじゃないか。とじぶんにいいながら
シーツのかかっていない、マットレスにベッドパッドを乗せただけのベッドに腰掛けて
後ろへ倒れてくつろごうとする。

そしてわたしは茶色い鞄の頑丈なジッパーをじじじっと開ける。
すると中からぴょんぴょんと跳ねる虫が出てきて
わたしの顔にたかる。
わたしは虫が嫌いなのできゃあという。恐怖に駆られる。
ほんとうにあとからあとから虫が出てくるのだ。
鞄の中身ももうだめだと思う。
せめて鞄の口を閉めてもう虫が出てこないようにしたいと思うのに、できない。
虫は、足はない。秋の野原を歩いているとしぜんに服についてくる
オナモミじゃないやつ
(起きてから調べたらアメリカセンダングサだった)
にそっくりだった。
それがぴょんぴょんぴょんぴょん跳ねてわたしの顔にプチプチと当たる。
まとわりつかれてこわくて仕方がない。

そうするとわたしはいつのまにか小学校の段差の低い玄関に腰掛けていて
隣りに茶色い大きな鞄があってわたしの顔をさっきの女の子たちが
心配そうに覗き込む。


そんな夢でした。

by writetoyou | 2007-08-02 11:31 | 夢日記


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