2007年 08月 19日

霧に包まれて





特急はくたかは
長い長い長いトンネルの中で徐行運転となり
そのときわたしはうつらうつらとしていて
列車が止まっているのか進んでいるのか判然としなくなり
ああなぜだろうかと靄のかかった頭で考えようとしていたら
「濃霧の影響で」とアナウンスがありました。

英語でトロールやドゥワーフと呼ばれる小人の仲間がいるのですが
ひとつ、「ノーム」というのもいて
小さな頃、わたしはノームについての本を繰り返し読んだので
「トンネル内濃霧の影響により、列車遅れまして
お急ぎのところ、誠にご迷惑お掛けいたしました」
と聞くと
赤い三角帽子を被った小人たちがトンネル内で急ぎの工事を始めて
運転手さんが配慮して、のろのろ、そろそろと運転をしている光景が
暗闇に蝋燭で照らされたようにぱっと浮かびます。
それは間違いなのですが。

こういう、個人的な思い込みや鮮烈な記憶による言葉の取り違えは
ないよりは少しあったほうが、生きていて味わい深い気がします。
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by writetoyou | 2007-08-19 18:58 | 夏の帰省


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