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いつか書く手紙

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2007年 02月 15日

ライオンにまたがって




オレンジの毛並みのライオンにまたがって森の中をかけてゆく。
黒の縞があるライオン。

森の緑と黄金色に輝くたてがみと。

イリノイでもオハイオでもフロリダでも連れて行ってやろうという。

なんて男らしいライオン。わたしは夢の中で自分の好色さにまたしても気づく。
わたしはもうこのライオンを好きになってしまった。惚れっぽいなあ。

はっきりした物言い。大きな体。調子のよい言葉。
すぐ好きになってしまう、そんなことで。


ライオンが駆ける。
木々がわたしたちをよけて道が開ける。
風を切る。
うしろへうしろへと
流れていく風景。


するとライオンが言う。
さっきまでの低くどっしりとしたバスのきいた声ではなく
諭すようなそれでいて情けないような弱い声で

「気をつけないとだめでしょう
車にひかれたら危ないでしょう」

ああ、このライオンは実はいつものあの人だったのだ!
初めて出会ったたくましい男性ではなかった

がっかりするよりも
わたしの心がすっかり男らしいライオンに傾ききる前に
いつものあの人が迎えに来てくれたことにほっとする。

そしてライオンはいつの間にか小さくなっている。
コビトカバのような感じの生き物になっている。
もう走らないから
イリノイもオハイオもフロリダも無理だ。
けれどわたしはその薄い紅色の生きものに
まきつくようにしなだれかかって
安心していた。

(2月14日の夢)

by writetoyou | 2007-02-15 02:23 | 夢日記


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