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いつか書く手紙

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2007年 04月 10日

物事の終わり






物事の終わり_f0117651_15574613.jpg






写真は、アスファルトの上に散っていた桜の花びらです。


祖父と祖母が
ふたりで一から作り、五十三年間続けてきた店を
次の日曜に閉めます。

祖母にとっては
ついに与えられた休息となるでしょうが
祖父にとっては
半身をもがれるようなことに違いなく
弟もわたしも、親類も
週末には、店に集まる予定です。

祖父は電話口で
仕事をやめることを
寂しい寂しいといいながら

中学で水泳部だった仲間が
今では皆
インストラクターの資格を持っている
自分より弱かった(遅かった)者ばかりなのに。
だから、自分もインストラクターの資格を取ろうと思う。

また水泳をするのだ、
と言っていたので

昨日は会社が上がったあと
すぐ新宿にいき
水着と水泳キャップとゴーグルとを
買い求めました。

なんとなくで全てアリーナ製品にしました。
(わたしが競泳をしていたとき
最後に使っていたものもアリーナだったし)

なくなりやすいので
水泳キャップは
ミッキーマウスのワッペンのついているものに。

年寄りの目の悪さは
わたしには想像するしかないので
ゴーグルは
レンズもゴムの部分も
全て透明のものに。

祖母にも何か、
と思って
同じ建物にあった
アフタヌーン・ティで
花柄のエプロンと
二枚のガラスに押し花を挟み込んだ写真立てを
注文しました。

これまでアフタヌーン・ティで買い物をしたのは
おばあちゃんに贈り物を買ったときだけです。

お茶を飲むことはあるけれど
自分の買い物は全くしたことがありません。

先日死んでしまったほうのおばあちゃんに
数年前、そこで買った小さなぬいぐるみを上げたら
可愛い可愛いといってくれていました。

ピンク色とかひよこ色とか若草色といった
可愛くて淡い色も、花柄も
年を取った人にこそ
必要だと思うから
おばあちゃんに何か選ぶときに
寄るのかもしれません。


物事には終わりがあるのだ
ということを
思うことが多い最近で

当然のことだとはわかるけれど
それはやはりさみしいことです。

でも終わりにも
いい終わり方
まあまあの終わり方
いまいちの終わり方
色々とあるから

自分の身近な人が
何かを終わるときには
ああよかった、と思えるように
いい終わりを迎えられるように
できることをしたいと思います。

by writetoyou | 2007-04-10 15:57 | 季節のうつろい


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