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いつか書く手紙

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2007年 10月 24日

鍵のかかった部屋





鍵のかかった部屋_f0117651_151577.jpg






読み出してそのまま読み切ってしまいました。
わたしのようなふまじめな本読みにとっては
読書は疾走感が大事だ
と感じます。
意味より何より。

大人になった今そういう読書の体験はあまりできません。
他にやることがいっぱいあるから。

子供の頃はすべてが義務で
食事も幼稚園もスイミングスクールもピアノも。
遊ぶことさえ
遊ぶ時間が用意されていてそこで遊んでいました。
休み時間、とかね。

その義務の合間はもっぱら
字を読むか絵を描くかしていました。
没頭していたと思います。

いまは会社もあるし
そしたらそれなりに毎日けっこう疲れるし
食べるものは自分で用意するし
妹と話したり
体操をしたり
洗濯をしたり
人に誘われて食事にいったり
かかってきた電話に出たり
することはいっぱいあるから
ずうっと本を続けて読んでいられる時間なんて
なかなかないのです。

会社を夜八時四十分に出るだけで
本が一冊読めるのだから
早く帰る日も必要だと思いました。

今日読んだこの小説では
ソフィーという
主人公の友人の妻で
じきに主人公の妻となる人が
まああまり出てこないのだけれど
柔らかく、聡明で、美しく
彼女にひかれながら読みました。
でもそれはこの小説の主眼ではないのだろうけれども。
もっと彼女に出てきてほしかったけれど
主人公と恋に落ちるところを過ぎると
もうあまり用はなくなってしまったのか
出てきませんでした。

恋愛小説じゃなくて美しい女の人の出てくる小説
が読みたいなと思います。
ほとんどそんなのはないかもしれません。

by writetoyou | 2007-10-24 02:08 | レビュー


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